種別
D工芸
作品名
青磁牡丹唐草文大花瓶(せいじぼたんからくさもんだいかびん)
制作年
中国・元時代(14世紀)
材質・技法
磁器
寸法・
表装を含む外寸
高67.2×口経28.6×底径18.3cm
文化財指定
山形県指定文化財
解説
中国・元時代の浙江省龍泉窯の青磁瓶は、鎌倉時代から室町時代にかけて数多く日本に舶載されており、それらは天龍寺青磁と呼ばれる。この花瓶のように口部が大きく外に反った尊形の大型瓶は、香炉や燭台とともに一対で寺院の祭壇を荘厳するもので、鎌倉・京都を中心に伝世している。その中でも、この花瓶はひときわ大きく堂々たる一品。頸部の横筋、胴の下部に刻まれた蓮弁鎬文が美しく、片切彫りによる牡丹唐草文が華やかさを添えている。
加藤清正が文禄の役で朝鮮より持ち返ったという伝承があり、三男・忠広が出羽庄内丸岡に配流となった際持参し、後に庄内藩主・酒井家を経て本間家に入った。長い時を経て一対での伝世は貴重である。
貸出
可
公開状況
公開していない