種別
C版画
作者
初代 歌川 広重(しょだい うたがわ ひろしげ)
作品名
湯殿山道中略図(ゆどのさんどうちゅうりゃくず)
制作年
天保年間(1830~44)後期
材質・技法
大判錦絵
文化財指定
なし
解説
出羽三山の一つ、湯殿山への参詣案内図として全国に配布された錦絵です。蔵王連峰と山寺の立石寺を背景に、山形城下東側を描いた図と、月山を中心とした出羽三山を背景に、山形城下西側を描いた図が存在します。
本図は東側を描いたもので、丁字路の通りには白い着物に菅笠姿の「三山道者」と呼ばれる参詣者が多く行き来しています。画面手前の八日町は、湯殿山詣者で賑わった宿場町で、夏の最盛期には一つの宿に300人以上が泊まっていました。周囲には出羽三山の掛物や、紅・塗物・陶磁器・薬種などの土産物を扱う店が並んでいます。
初代 歌川広重(1797~1858)は、江戸時代後期の浮世絵師で、歌川豊広の門人。号は一遊斎、一立斎。初期は美人画、武者絵、役者絵などを制作し、天保4年(1833)頃に発表した保永堂版「東海道五拾三次」のシリーズで風景画家としての地位を確立しました。
貸出
可
公開状況
公開していない