種別
C版画
作者
歌川 豊春(うたがわ とよはる)
作品名
新板浮絵 和田酒盛草摺引之図(しんぱんうきえ わださかもりくさずりひきのず)
制作年
江戸時代中期
材質・技法
大判錦絵
文化財指定
なし
解説
『草摺引』は歌舞伎演出の一系統『曽我物語』の一節、および幸若舞『和田酒盛』を脚色したものです。曽我五郎が兄十郎の危難を救おうと鎧をつかんで駆け出すのを小林朝比奈が引き留めますが、二人とも大力なので引き合ううちに鎧の草摺がちぎれるという話です。
歌川豊春(1735~1814)は、江戸時代中期の浮世絵師で、歌川派の祖。名は昌樹、通称は但馬屋庄次郎。出生地に関しては定かではありませんが、はじめ京都で狩野派の鶴沢探鯨に学び、のちに江戸に下り浮世絵師となります。建物や風景を遠近法を強調して描いた版画「浮絵」を数多く手がけたことで知られ、晩年は肉筆画に専念し、美人画でも高い評価を得ています。豊春の画風は、門人であった豊国と豊広から大きく広がり、歌川派という浮世絵最大画派を生み出しました。
貸出
可
公開状況
公開していない