種別
A書跡
作者
加藤 清正(かとう きよまさ)
作品名
書状 岡邊兵衛宛 肥後太守加藤浄池公神道碑写(附)(しょじょう おかべひょうえあて)
制作年
文禄2年(1593)4月28日
材質・技法
紙本墨書
寸法・
表装を含む外寸
(書状)縦14.3×横92.8㎝ (碑写)縦25.5×横111.3㎝
文化財指定
なし
解説
加藤清正(1562~1611)が岡邊兵衛に宛てた書状です。岡邊兵衛は肥前名護屋(佐賀県唐津市)にいた豊臣秀吉周辺の人物と考えられています。文禄2年4月28日は、朝鮮に出兵していた清正ら日本軍が、戦局が朝鮮・明軍に有利となったため、ソウルから釜山付近に撤退したときの日付です。前年に自ら拿捕した朝鮮の王子兄弟に家臣三人を付けて名護屋に送ると伝え、自分の戦功については釜山にやって来た浅野長政に詳しく報告すると述べています。
また、政権内で自分の良くない噂を流す者がいて心許ないことも述べ、戦局が劣勢に転じたのは「日本人」が「長陣ニ退屈」しているからだと漏らしており、政権内の軋轢と戦争の長期化による軍隊の疲弊が清正を深く悩ませていたことがうかがえます。
貸出
可
公開状況
公開していない