種別
C版画
作者
初代 歌川 広重(しょだい うたがわ ひろしげ)
作品名
東都名所 上野東叡山ノ図(とうとめいしょ うえのとうえいざんのず)
制作年
天保3年(1832)頃
材質・技法
大判錦絵
文化財指定
なし
解説
歌川広重の風景版画の出世作「東都名所」シリーズの一枚で、桜の名所として知られた上野の東叡山寛永寺に参詣する人々を描いたものです。中央の赤い楼閣は文殊楼で、右端に見えるのは清水観音堂です。東叡山寛永寺は、徳川家康の命を受けた南光坊天海が、寛永元年(1624)に創建したもので、江戸城の鬼門の地に当たる上野が選ばれました。江戸幕府の鎮護の地として京都の比叡山になぞらえ、不忍池も琵琶湖に見立てたといわれています。
初代 歌川広重(1797~1858)は、江戸時代後期の浮世絵師で、歌川豊広の門人。号は一遊斎、一立斎。初期は美人画、武者絵、役者絵などを制作し、天保4年(1833)頃に発表した保永堂版「東海道五拾三次」のシリーズで風景画家としての地位を確立しました。
貸出
可
公開状況
公開していない