種別
A書跡
作者
小野 道風(おのの とうふう)
作品名
絹地切(きぬじぎれ)
制作年
平安時代
材質・技法
紙本墨書
寸法・
表装を含む外寸
縦28.5×横20.0cm
文化財指定
山形県指定文化財
解説
平安の貴族社会で詩文の手本として尊重された、中国・唐時代の白居易(772~846)の詩文集『白氏文集』巻第四・新楽府(下)の「澗底松」を書写した断簡。茶色の染め絹に書かれているため、この名で呼ばれています。本書にみられる文字の堅実な構築美と豊潤な筆致は、王羲之の書法を基盤とした小野道風(894~966)独自の和様書風を示すものです。三跡(道風を含む藤原佐理・藤原行成)の三人の能書家)の1人で、和様の書の祖と仰がれる道風の力量が遺憾なく発揮された真筆として大変貴重なものです。
この断簡は、美作国(岡山県)津山藩主・松平家に伝来し、戦後本間家に譲渡され、本間美術館の所蔵となりました。
貸出
可
公開状況
公開していない(東京国立博物館寄託)