種別
A書跡
作者
吉田兼好(よしだ けんこう)
作品名
消息(しょうそく)
制作年
南北朝時代
材質・技法
紙本墨書
文化財指定
なし
解説
吉田兼好(1282~1350)は、日本三大随筆の一つ『徒然草』の著者として知られている歌人・随筆家です。京都の吉田に住んだことから、吉田を称しました。
この手紙は、南北朝時代の不穏な動静を背景にもつ密書めいた一面があります。「お尋ねになるべき目的の方は居りますが、お越しになられますか。どんな場合でも、風のようにお尋ね下さい。今日か明日が、ことに望ましいです」という。宛名の「春日殿」は、北朝側の足利尊氏に対抗して南朝の政権回復に奔走した、北畠顕信(春日左大将、?~1380と考えられています。南朝の重鎮であった顕信に内通した、兼好の側面を物語る一通といえる手紙です。
貸出
可
公開状況
公開していない