種別
B絵画
作者
小野 通女(おの つうじょ)
作品名
霊昭女図 伝玉室賛(れいしょうじょず でんぎょくしつさん)
制作年
桃山~江戸時代前期
材質・技法
紙本着色
寸法・
表装を含む外寸
縦116.7×横49.7㎝
文化財指定
酒田市指定文化財
解説
小野通女(生没年不詳)の出身、経歴には諸説あるが、美濃(岐阜県)の武士・小野正秀の娘・お通が有力視されている。和歌に秀で画や琴にも長じ、ことに能書家として名声のあった。
霊昭女は、中国・唐時代の伝説的な人物。父は大富豪だったが仏門で悟りを開き、財宝を湖に沈めてしまう。その娘も仏道を理解し、竹籠をつくって売り一家の生計を支えたと言う。娘は、特に禅の世界で尊崇され、霊昭女として多くの絵や詩がつくられた。
本図は、仏のような眼差しが静かで気品がある。太い線で簡潔に描かれた姿と、岩絵の具の質感が独特な緑色、そして着物の襟や袖に見られる鮮烈な赤が、霊昭女の強さと美しさを表している。図上に大徳寺一四七世・玉室宗珀と伝わる賛がある。
貸出
可
公開状況
公開していない