種別
A書跡
作者
松尾 芭蕉(まつお ばしょう)
作品名
玉志亭唱和懐紙(ぎょくしていしょうわかいし)
制作年
元禄2(1689)年
材質・技法
紙本墨書
寸法・
表装を含む外寸
縦29.8×横41.1cm
文化財指定
山形県指定文化財
解説
元禄2年(1689)6月、松尾芭蕉が『奥の細道』行脚中の酒田で、近江屋三郎兵衛(俳号は玉志)宅に招かれた折に、瓜のもてなしを受けて即興で詠んだ句を染筆したものです。芭蕉の酒田来訪時より、当地に残った唯一の遺墨でもあります。
句のない者には瓜はおあずけという座興に、一座の人々が詠んだ4句が書かれています。芭蕉の句は「ご馳走に初物の真桑瓜が出された、いかにも美味しそうだ。さあ、4つに縦割りにして食べようか、横に輪切りにして食べようか」の意。宴の場らしい、即興の軽い句で、主人への挨拶の気持ちが込められています。また、即興の染筆らしく、前書に1か所、曽良の句に2か所、推敲の跡が伺えます。
貸出
可
公開状況
公開していない