種別
A書跡
作者
与謝 蕪村(よさ ぶそん)
作品名
蕪村自筆句稿貼交屏風 呉春画(ぶそんじひつくこうはりまぜびょうぶ ごしゅんが)
制作年
江戸時代中期
材質・技法
紙本墨書・紙本墨画淡彩
寸法・
表装を含む外寸
(各)縦151.5×横310.5cm
文化財指定
山形県指定文化財
解説
「発句はださずともあれ」と生前自らの句集を作ることは無かった与謝蕪村(1716~1783)。天明記に入ってから発句集刊行の意図のもとに俳業をまとめ、書き留めていた『自筆句帳』がありました。もとは120丁程、総句数約1500句前後であったと考えられています。本屏風は、その『自筆句帳』を切り離し、四季の順に貼り交ぜ、余白に門弟の呉春(俳号は月渓)が句意に因んだ画を添えた作品です。右隻には春の部14葉(214句)と夏の部13葉(194句)、左隻には秋の部13葉(194句)と冬の部14葉(206句)が貼り交ぜられており、合わせると54葉になります。蕪村の死後、門弟たちは蕪村の娘・くのの結婚資金にあてるために、蕪村の自筆句稿の段簡などに絵を添えて鑑定を付けた「嫁入り手」と呼ばれる作品がありますが、本屏風もまたその一つとなります。句頭にある朱の「〇」「へ」の符号は、蕪村が自信作に付けた合点とされていますが、近代以降に評価された蕪村の句と一致しないことも、蕪村研究において興味深く、貴重な資料といえます。
貸出
可
公開状況
公開していない