種別
B絵画
作者
市原 円潭(いちはら えんたん)
作品名
画巻(がかん)
制作年
安政2年(1855)
材質・技法
紙本淡彩
寸法・
表装を含む外寸
縦28.5cm
文化財指定
なし
解説
中国・清時代に刊行された画譜『芥子園画伝』の第二集「蘭梅竹菊譜」をもとに描いたものだと思われます。梅・蘭・竹・菊は、南画家が特に好んだ「四君子」と呼ばれる画題で、それぞれが持つ高潔さが文人の理想とされています。
江戸時代前期頃、日本に伝えられた『芥子園画伝』は、画論の要旨や描法の図解、古来の名画家の作品模写などが載っていることから人気を呼び、盛んに翻刻されました。多くの場合は絵を描くときの手本として用いられたようです。
市原円潭(1817~1901)は、酒田出身の画僧。天保2年(1831)に江戸に上り、江戸幕府の表絵師・深川水場狩野家の狩野了承賢信、同11年には奥絵師・鍛冶橋狩野家の狩野探淵に師事。京都、奈良、長崎などの社寺を巡歴して多くの古仏画を模写。帰郷後は、鶴岡の淀川寺の住持となりました。
貸出
可
公開状況
公開していない